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きっぷの良さ、根っからの祭り好き… 『楽一の頭』の退任、そして次世代へ

February 22, 2019

 

日本のお祭り文化の象徴、『神輿』をバンクーバーに

根付かせた『楽ー』

 

その初代「頭」山本実さんが、退任することとなったバンクーバーに本格的な日本の神輿が登場したの は、1986 年のEXPO 交通博覧会のジャパン展であっ た。このときの神輿を祭り好きの日系人社会に寄贈し たのが、当時、日本交通文化協会理事長の滝久雄さん (現・株式会社ぐるなび会長)。その神輿は、祭り好 きの男たち7人の心意気を燃え上がらせるのには十分 で、2002 年「晩香坡神輿の会“楽一”」を結成させ、 “パウエル祭”をはじめさまざまなイベントなどで、存 続することとなった。 その『頭』についたのが、山本実さんであった。バ ンクーバー在住の宮大工の協力によって、カナダの材 木を使用。これに塗装し、さまざまな神輿独特の装飾 物を日本の業者に特注製作、飾り付けなどをし、4年 の歳月をかけて現在の神輿が完成。その手間、費用は、 すべてファンドレイジングとボランティアでまかなわ れた。印半纏などの衣 装も揃えた。さらに、 山 だし 車や獅子頭、笛や 太鼓や鐘の鳴り物も揃 え、スティーブストン の「サーモンフェステ イバル」、「パウエル祭」、 「日系祭り」などへ参加 している。なお、滝さ きっぷの良さ、根っからの祭り好き… 『楽一の頭』の退任、そして次世代へ 日本の各地にあるお祭りの象徴、神輿が、いまやバンクーバーにすっかり根を下ろしている。人呼 んで「バンクーバー神輿」。その「晩香坡神輿の会・楽一」の『頭』を永年にわたり務めた山本実 さんの退任式典が、2月10 日、ブリティッシュ・コロンビア州バーナビー市の日系文化センター・ 博物館で行われた。同時に、次世代の頭に就任した森谷宏亘さんの紹介も行われた。 んから贈られ、会結 成のきっかけとなっ た神輿は、傷んだと ころを修理し子供や 女性が担げる神輿と して、現在も活躍し ている。 この神輿の担ぎ手 の募集、掌握が、ま た大変な作業だ。日 本の各地方から来て いて、それぞれに担 ぎ方も合いの手も独 特。息を合わせ、リ ズムを合わせなければならない。最近では、日本人に限 らず、異文化の人もさまざまに参加する。これを一体に まとめ上げていく手腕を17 年間発揮してきたのが、「頭」 の山本実さんだ。この間に、若手の継承者も育ってきた。 頃はよし、と潔く退任を決意したのであった。 1986 年のバンクーバーEXPO 時に神輿を日系社会に 寄贈、バンクーバーに日本伝統のお祭り文化の種をまい た株式会社ぐるなび会長の滝久雄さん。しかし、当時か ら現在に至るまでバンクーバーに訪れる機会はなく、今 回の『頭』退任式出席のため初めての来加であった。来 賓のあいさつに立った滝さんは、「みのる(山本実さん)は、 大学の親友の弟で、それが、永きにわたり晩香坡神輿の 会の頭として、立派に果たしてきたこと、日本の祭り文化 の紹介を果たしてきた働きに敬意を表します」。その ご褒美に…と、ばかりに多額の寄付をした。 異文化民族が集うカナダでも、キラリと光る存在であ りたい日本 日本伝統の祭り文化の象徴、神輿を永遠に… 来賓の挨拶で、羽鳥隆 在バンクーバー日本国総領 事は、「ここカナダは、さ まざまな異なる文化背景を 持つ民族が調和して住むモ ザイク国家です。そんなな か、ともすると埋没してし まいがちですが、日本の伝統的な祭り文化の象徴とも いえるお神輿担ぎは、キラリと光る存在です。これを 17 年間という永きにわたり『楽一の頭』として務めて こられた山本実さんに改めて敬意を表します。そして、 次世代へとつながれていく『楽一』を応援していきた いと思います」と述べ、楽一メンバーの心意気をさら に奮い立たせた。 式典の最後には、次代 の『頭』が紹介された。 その人の名は、森 もりや ひろのぶ 谷宏亘 さん。『楽一』を永遠に つないでいく決意を述べ て閉会した。 (取材 笹川守)

 

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